<はじめに>
はじめまして、五十棲計といいます。
私は、株式会社イヴケアというWell-beingやヘルスケアに携わる会社の経営をしています。
本日から、我々のサービスの紹介だけではなく、関連するエビデンスやイヴケアが目指しているもの、サービス事例を直接発信できる場としてブログをはじめました。
<生い立ち>
私は、1995年に京都の郊外で生まれました。
中学生までは地元の学校に通っていましたが、とにかくいろんな刺激や新しい出会いが欲しくて、高校は親に無理を言って市内の高校へ通わせてもらいました。
幼いころから夢見がちだった私は、高校3年の二者面談でも「とにかく大きいことがしたい」と言って担任の先生を困らせていたことを覚えています。
そんな私のたわごとに対して、「大きなことをしたかったら、人に伝えることや組織づくりを学んだ方が良い」といって教育学部を薦めていただき、滋賀の教育学部へ入学しました。
<創業のきっかけ>
大学に入学した後は、研究職を目指していましたが、ある転機が訪れます。
それは、大学4年生の3月、大学院への進学が決まった直後でした。私が所属していた研究室では「毛髪中のホルモンを定量測定することでストレスを評価する」という研究テーマ(今考えると教育学部にこのテーマがあること事体すごい)があったのですが、とあるイベントに参加したとき、この技術に興味をもった方から、「その技術で起業してみませんか?」と声を掛けられました(私ではなく、研究室の先生に対してです)。
私は横でご飯を食べながら聞いていただけだったのですが、話の流れで「じゃあ、横の学生が代表で!」と、その場で大学の技術を使った会社の社長に任命されてしまいました(笑)。
一瞬戸惑いましたが、「この機会を逃したら一生社長にはならないだろうな」と思うと何だかもったいなくて、「やります!」とその場でOKしました。
<Well-beingという概念との出会い>
それから半年ほどして、会社の立ち上げが現実味を帯びてきたとき、私は心に決めたことがあります。それは「自分でつくる会社は≪世界で一番優しい会社≫にしよう」ということです。常々、世の中どうしたら皆が幸せに過ごせるか、と考えていましたが、私の出した答えの一つは、世界中すべての人を好きになることはできないけど、優しくすることはできる、ということです。もし、すべての人が、その少しの心の余裕をもつことができれば、今よりもきっと幸せになると思いました。
だから、私がつくる会社は、そんな心の余裕や優しさを提供できる会社にしたかったのです。そして、どうせやるなら世界一だろ、ということで「世界で一番優しい会社」が今も私の心の中の標語になっており、何か悩んだとき、迷ったときは此処に立ち返って考えるようにしています。
ただ、優しいという言葉だけでは、モノはつくれないし、サービスも提供できないことはできません。自分たちがもっている技術的な強みを活かす事業の方向性を見つける必要があります。そんなときに出会ったのが、Well-beingという概念でした。
Well-beingとは、1948年にWHO(世界保健機関)の憲章前文で「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」と定義された言葉です。一時的な幸福感(Happiness)と違い、持続的な幸福感を指す言葉であると言われ、多面的な要素で構成されています。
Well-beingに関する研究は近年、急速に増加しており、世界中でWell-beingの評価・測定やWell-beingの実現をサポートするソリューションが生まれています。
Well-beingは、Dynamic(継続的な時間軸)でかつSpiritual(活き活きと前向き)に実現されるといわれます。
私は、この2つの要素にこそ、私たちの強みである「毛髪からストレス評価する技術」がもっとも活きると考え、Well-beingを提供することを会社の軸に据えました。
こうした経緯の中で生まれたのが、イヴケアの「優しい眼差しに満ちたWell-beingな社会を実現する」という企業理念です。